信用取引 margin trading 2004 6 15

 信用取引に、「信用売り」という投資方法があります。
これは、将来の株価下落を予想して行う取引です。
将来、予想どおりに株価が下落すれば儲かります。
 しかし、初級の投資家には、失敗が多いのです。
株価が急騰したからといって、安易に、「信用売り」をしたくなるのです。
日足チャートで見れば、確かに、25日移動平均線から、上に離れており、
株価が過熱しているように見えます。
また、日足も、上に長い「ヒゲ」があり、売り圧力が強かったと言えるでしょう。
それは、以下のようなチャートでしょう。

 しかし、結果は、どうなったか。
それは、下の図のような結果になりました。
 「信用売り」の場合は、株価が下落していくのを、
日足チャートで、しっかり確認してから、実行すべきです。
天井で、「信用売り」をすれば儲かると考えるのは、無理な考え方です。
株価の天井は、誰も知ることはできないのです。
 そもそも、株を売買しているのは、人間です。
コンピューターが売買しているのならば、理論どおりとなるでしょう。
 しかし、人間の心理を考えるべきです。
確かに、上の図では、株価に過熱感があります。
投資家も、「もう天井かな」と弱気になっています。
そこへ、日経平均株価が、大幅に上昇というニュースが飛び込んできたら、どうなるか。
さっきまで、弱気だった投資家が、急に強気になります。
 理論だけで投資をすると失敗します。
そもそも、株を売買しているのは、人間です。
投資行動における人間の心理を考慮すべきです。
 株式投資において、高学歴な人ほど、失敗すると聞きます。
それは、そういう人は、理論ばかりで、人間の心理を無視するからでしょう。
さらに、高学歴な人は、プライドが高いので、
自分の失敗を認めたくない傾向があります。
だから、「損切り」ができなくて、株が、塩漬け状態となってしまうのです。














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